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KDDIのプロジェクト紹介

TELEHOUSE LONDON Docklands North Two 建設プロジェクト TELEHOUSE LONDON Docklands North Two 建設プロジェクト

KDDIグループが世界13地域で展開しているデータセンター事業「TELEHOUSE」。KDDIの欧州現地法人であるTELEHOUSE EUROPEが英国ロンドン市内に建設した5棟目のデータセンターが「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two」です。その建設プロジェクト成功の裏には、KDDI社員の活躍がありました。

  • 篠原 尚美

    篠原 尚美
    グローバルICT技術部
    グローバル
    テレハウスグループ

  • 仁平 浩史

    仁平 浩史
    グローバルICT技術部
    グローバル
    テレハウスグループ


  • 竹澤 善智

    竹澤 善智
    グローバルICT技術部
    グローバル
    テレハウスグループ

  • 前澤 正義

    前澤 正義
    TELEHOUSE
    EUROPE
    (ロンドン駐在中)※

※今回は、中心となって携わっていた前澤さんにも
ロンドンからWEB会議でお話を伺いました。

TELEHOUSEブランドのフラッグシップとなるべく、積極的に担当者間の相互理解を図りました。 TELEHOUSEブランドのフラッグシップとなるべく、積極的に担当者間の相互理解を図りました。

英ロンドンでのデータセンター建設プロジェクトですが、KDDIからロンドンに行ったスタッフはいるのでしょうか?

篠原/ はい。各国のTELEHOUSEはそれぞれ現地法人となっているのですが、今回は我々のチームから前澤がロンドンに出向しました。前澤はキャラクターが強く、ちょうどスキルも育っていたタイミングでしたので、どこに行っても案件を回していけるだろうと思い、彼に任せることにしました。

前澤/ 2013年12月まではGNOC(グローバル ネットワーク オペレーション センター)の立場で初期設計などに関わっており、TELEHOUSEへの出向後は設計から建設、完成までをSenior Manager、Risk Managementとして従事しました。当初から一貫して機能の最大化とコストの最小化を施工者の視点で評価・検討のうえ採用する、いわゆる"Value Engineering"の推進を担当し、設計、建設、購買、運用間のチームワークの醸成を行ってきました。
短期間でプロジェクトをやりきるには工程の後戻りはできず、TELEHOUSEブランドのフラッグシップとなるべく、日本と英国を含めた関係者全員の意思疎通を最重要課題と考え、課題解決のためのレギュラーミーティングを開催し、積極的に担当者間の相互理解を図りました。

仁平/ 私達日本側メンバーは、前澤さんがロンドンの最前線で取り組んでいることに、日本での蓄積されているノウハウを発信し同時にバックアップを行う立場で仕事をしました。

海外に赴任しての仕事に
不安はありませんでしたか?

前澤/ そうですね。TELEHOSEを支えるファシリティ技術陣の中に、唯一の出向者として加わり、日本と異なる建設までの許認可を含むワークフローや契約など、日本で経験してきた建設に関するスキルだけでは乗り切れない仕組みの違いに加え、もちろん言語の壁もありました。赴任時の英語力は普通よりも少し劣るくらいでしたが、建設のスキルと物事を前向きに捉え真意を理解しようとする性格が役立ちましたね。

篠原/ 言葉のうまい下手はありますが、前澤はコミュニケーションをきちんとする人間なので、それによって信頼を得られたことが大きいと思います。同僚へのちょっとした気遣いや、気さくに声をかけるなど、細かなケアを沢山していたようです。

竹澤/ 私は前澤さんが入社した頃から知っていますが、とにかく元気です(笑)それが今回各チームを尊重しながらも、プロジェクトを成し遂げたことに影響しているのではないでしょうか。

仁平/ 私が入社したばかりの頃、前澤さんには教育係ということで数ヶ月お世話になりました。優しくするところは優しく、厳しくするところは厳しくするという方で、そういったメリハリのある性格が海外で受け入れられるポイントだったような気もしています。

言葉や文化の違い以外に
ハードルはありましたか?

篠原/ 技術的なハードルがいくつかありました。TELEHOUSE LONDON Docklands North Twoは土地の面積に制約があり、必要なラックスペースを構築する場合、高層の建物になってしまうこと、お客さま設備の発熱が大きくなっており、これを冷却する空調設備を効率よく配置していく事が必要でした。そして電気代の削減によりデータセンターご提供価格を競合他社との競争に負けないレベルにするため、電気代に大きな割合を占める空調設備をこれまでと違うものにしなければいけなかったことが特に大きなハードルでした。

前澤/ はい。屋上面積の制限から従来の空調方式では、通信機械室面積を増やすことができなかったので、既存の考えにとらわれず、新たな空調方式の採用とグリーン化による大幅な電力消費の効率化をする必要がありました。屋上を使用しない設備を採用し屋上面積の制限と同時に消費電力の課題を乗り越えましたが、一方で従来と異なる空気の流れが必要となりました。欧州も夏季30℃を超える日もあり、年間を通じて適切な能力を発揮できるかどうか、実際の建物に適用した場合にどのような問題が生じるのかどうかを、コンサルチームや設計会社と徹底して検討し、試験環境での検証試験、様々な条件下で屋内環境がどのように影響を受けるかのシミュレーションなどを通じて確認して設計しました。

通信事業者として同じものを目指していると感じられるとき、国境を超えた喜びを感じます。 通信事業者として同じものを目指していると感じられるとき、国境を超えた喜びを感じます。

Telehouse London Docklands North Two開業イベント後の様子

KDDIという通信会社において、建築などの専門知識を持った方が多数参画するTELEHOUSEは特殊なプロジェクトだと思います。そのやりがいはどのようなところに感じられますか?

竹澤/ TELEHOUSEは各国に事業所をもっていますが、言語や文化の違いからコミュニケーションを密に取ることが難しいというハードルはあります。しかし、ロンドンの事業所を始め、多種多様な考え方があり、技術へのアプローチの仕方も様々です。TELEHOUSEの強みはこれらを共有できることであり、各国で培ってきた技術を活かして、ともに作り上げる方向性が見えたとき、また、通信事業者として同じものを目指していると感じられるとき、国境を超えた喜びを感じます。

仁平/ 私はTELEHOUSEの仕事につく以前は国内で建設業務をしていたのですが、TELEHOUSEで海外の協力会社さまとやりとりをするようになり、仕事のやり方の違いをダイレクトに感じて驚きました。同じ建設の分野でも国が変わると常識が変わってしまうのかという驚きと新鮮味があります。とにかく日本で見たことだけがすべてじゃないんだと世界が広がる感覚を覚えられる仕事です。

篠原/ 我々は技術の人間なので、それが共通言語みたいになっているところがあります。言語が堪能な専門外の方が聴いても何を言っているのか分からないことでも、専門用語や専門知識でつながることができる。世界中の人たちと同じ基準でものを話せるというのは、単純に技術者としての喜びでもあり、出張も多いので、海外で活躍したい人にはおすすめですよ(笑)

日本で見たことだけがすべてじゃないんだと世界が広がる感覚を覚えられる仕事です。 日本で見たことだけがすべてじゃないんだと世界が広がる感覚を覚えられる仕事です。

ネットの普及などにより世界との距離が縮まったと言われる現代ですが、それでもやはり海外での仕事には数多くのハードルがともないます。しかし、そんな困難を持ち前の性格と技術者としてのスキル、そして日本からのバックアップで乗り越えたのが「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two建設プロジェクト」です。次に世界を股にかけ、新しいTELEHOUSEを作るのは、あなたかもしれません。

※掲載されている情報は、撮影当時のものとなります。

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