PROJECT

KDDIのプロジェクト紹介

ビッグデータ分析 Location Trends ビッグデータ分析 Location Trends

位置情報ビッグデータを活用・分析した観光動態調査レポート・商圏分析レポートを作成し、自治体及び民間企業等へ提供。観光振興計画や商圏分析への活用を行う、KDDIと株式会社コロプラによる協業プロジェクト「Location Trends」。ビッグデータ・位置情報という注目の分野において、いち早く事業化を成し遂げ官公庁からも評価されたこのプロジェクトの成功要因とは...?

  • 横田 清夏​

    横田 清夏​
    バリュー事業企画本部
    DMP推進部
    データビジネスグループ

  • 早乙女 洋平

    早乙女 洋平
    バリュー事業企画本部
    DMP推進部
    データ分析グループ

位置情報と属性情報をお客さまに同意を頂いて収集し、自治体さま、民間企業さまへご提供したりしています。 位置情報と属性情報をお客さまに同意を頂いて収集し、自治体さま、民間企業さまへご提供したりしています。

「Location Trends」とは
どのようなサービスなのでしょうか?

横田/ 位置情報と属性情報(性別・年齢層等)をお客さまに同意を頂いて収集し、日本国内を観光する観光客の動きを調べて自治体さまへ観光動態調査事業として提供したり、鉄道や車等を使って商業施設に訪れる人の動きを把握して民間企業さまへ商圏分析としてご提供したりしています。私はサービス立ち上げ時の企画や調整から、実際のサービス開発、そしてプレスリリース等の世の中への打ち出し方までを広く担当しています。

早乙女/ 私はKDDIで所有する位置情報データの加工・分析業務の設計・実装・運用・管理・報告を行っています。立ち上げ時は研究所所属のデータサイエンティストの先輩が担当していたのですが、先輩の後任として私が2014年から参加しています。

特に苦労された点などがあれば
教えてください。

横田/ 扱う情報の特性上、お客さまプライバシーへの配慮のためのデータ加工のルール作りや、官公庁への事前説明、そしてプレスリリースの打ち出し方に非常に気を使いました。位置情報分析は震災復興や観光振興など、世の中に役立てる期待のあるサービスである一方、お客さまから見れば個人を特定できるのでは?という不安も感じられます。そこで、誰の情報であるか分からないようにデータを加工するルール作りが重要であり、官公庁にもご了解を頂き、サービスをローンチ(launch)することができました。

また、プレスリリースに関しても、お客さまセンターや会社の上層部、広報部とも密に調整しました。様々なお客さまや報道機関からのお問合せに対応できるよう、社内・社外の関連各所と丁寧な擦り合わせを行い、いかなる事態でも対処できる万全な体制でスタートするようにしました。サービスローンチ前で、QA問答は、既に50個を超えて準備をしておりました。

早乙女/ 私は入社してからほぼ初めて参画するプロジェクトということや、それまで位置情報も触ったことがなかったということもあり、最初は不安ばかりでした。立ち上がりからあまり時間が経っていなかった時期に加入したこともあり、GPS情報の加工・分析についてはほぼゼロからのスタートで、右も左も正解もわからない中で加工や分析処理を作り上げるのが大変でした。特に設計においては分析の質と匿名化とのバランスを協力会社さまと調整したり、要件に対して協業先との調整や要件に対してどのようなロジックにて実装できるのか、そして運用においてはプロジェクトを安定稼働させることに苦労いたしました。

今回のプロジェクトにおいて役立った
スキルやこれまでの経験はありましたか?

横田/ とにかくすべてにおいてコミュニケーションが一番大事なプロジェクトでした。KDDIは風通しのよい企業で、ローンチ判断にあたっては、担当者レベルでも上層部へ直接相談をすることができたので、横だけでなく縦も含めたチームワークにより、スピード感を持って実施させて頂くことができたと思います。

早乙女/ 私もコミュニケーションが成功の鍵だったと思います。普段研究所でデータ分析をしており、位置情報に関する知見をお持ちのアドバイザーに位置情報の触り方や匿名加工の仕方を伺ったり、協力会社さまの分析担当者の方とディスカッションしながら処理設計を作成し、時には自らプログラミングを行うなど、実際に処理を実装してみることを心がけました。また協力会社さまの要件とこちらができることを対面で相談しながら仕様を調整したことも重要なポイントでした。

コミュニケーションが成功の鍵だったと思います。 コミュニケーションが成功の鍵だったと思います。

このプロジェクトを通し、
どのようなスキルや考え方を得ましたか?

横田/ 事業の立ち上げから、推進、採算管理も担当レベルに任せてもらえるので、責任感や問題解決力が養われたように感じます。データを扱うビジネスは非常にセンシティブであり難易度も高いものですが、多岐にわたる関連部門(法務部・渉外部・内部統制部・経理部・広報部・お客さまセンター担当者等)との調整を経て、担当間の信頼関係もでき、仕事がしやすくなりましたね。今後、他の商品を企画するにあたっても活かされる経験だと思っています。またプロジェクト自体はテレビから取材をしていただいたり、官公庁にも評価をいただき情報通信白書に載せていただいたりと、世の中のためにデータを活用する最先端の事例を事業化できた点は社会的にも評価されたと感じています。

早乙女/ 相手の要望を正しく整理し、どのようにして要望を実現するのか、実現したものをいかに効率よく運用するのかといった開発の基本的なステップを学ぶことができました。位置情報はこれからどういう使い方をできるのか考えていく分野で、今後その使い方が広がっていくと思います。また、今回のレポートはあくまでその一例であり、これを社内はもちろん社外でもどう活用できるのかを考えていく段階だと思っています。分析者としてはこれからがスタートだと感じていますね。

世の中のためにデータを活用する最先端の事例を事業化できた点は社会的にも評価されたと感じています。 世の中のためにデータを活用する最先端の事例を事業化できた点は社会的にも評価されたと感じています。

数々の可能性を秘めると同時に、プライバシーに関わる情報という側面から慎重に取り扱わなくてはいけない位置情報ビッグデータを活用した「Location Trends」を成功に導いたのは、世の中に役立てるための安全なデータ活用という揺るぎない基本方針、そして関係各所との丁寧なコミュニケーションでした。新しい分野に不安や障壁はつきものですが、トータルなチームワークでその壁を乗り越えたこの経験は、これからの仕事にも活かされていくことでしょう。

※掲載されている情報は、撮影当時のものとなります。

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